2012年09月13日

復興祈願祭並びに研修会


過日、9月7日に県神社庁に協力する形で
私が所属する神道青年会の仲間達と
和歌山市内のホテル内会場にて台風12号災害復興祈願祭を斎行いたしました。

昨年和歌山県南部に甚大な被害をもたらした台風12号。
あれから1年が経ち、今尚完全に復興できていない現状である中
県内神職並びに神社関係者200名余りが参列し
1日も早い復興を皆で願い、厳粛に祈願祭を斎行いたしました。

復興祈願祭並びに研修会

主に私は記録係を担当させていただきましたが
斎主に県神社庁副庁長がお務め下さり
祭員奉仕者である当会会長以下役員の仲間達が、心を込めて祭典を奉仕している姿を見ていると
昨年、台風12号災害の後、微力ではありましたが青年会仲間達と支援活動を行った事など、
共に助け合い、共に苦しんだ事が走馬灯のように頭の中をながれました。

私達の祈りが少しでも神様にとどき、1日も早い復興を遂げるよう願っております。

復興祈願祭並びに研修会
こちらは先日9月4日に那智の滝(飛瀧神社)にて斎行された復興祈願祭に参列させて頂いた時のもの。
滝下を流れる川では、大きな重機が入っていけるよう巨岩に鉄柱を建てながら橋の様な仮道が組まれ、
作業が少しずつ進められておりました。しかし復興には、まだまだ時間が掛かりそうです。




祈願祭に引き続き、同会場にて教養研修会が行われ
福島県いわき市より、講師としてお二方の神職さんがみえられ
東日本大震災による大津波また、原子力発電所事故に関連した被災地の現状をお話いただく中、
我々神社関係者が如何に被災地に長く心を寄せていくべきなのか
又、防災意識の向上も踏まえ、学ばせていただきました。

被災地以外の人は月日が経つごとに被災地への意識が薄れていってしまいます。
お話を聞かせていただいた中で、被災地の人達は未だに先の見えない中で
その現実と向き合い自分自身と闘っておられます。

勿論、現地への支援活動、又支援金も必要であると思いますが
誰にでも先ずは出来る事、被災地の事を忘れず長く心を寄せていく事です。
大小は関係なく、些細なことでも長く心を寄せていく事で大きな支援へと繋がっていくものだと思います。


防災に関わる話の中では
津波警報が出たならば、一刻も早く高い所に避難をする事が何よりも大切だそうです。
実際、自宅内で通帳など貴重品の荷支度をし、
避難に遅れた方々が大勢亡くなられたと話されてました。
「津波を甘くみていた」ということです。

又、神社のお祭というのは、ある意味「大きな防災訓練になりうる」という意見もありました。
地域をあげて行うお祭は、言わば地域住民、人と人との繋がり・絆を形成し
大きな事を皆がひとつとなって成し遂げる事が
震災後の生死をかけた窮地的な状況下において必ず活かされるというのです。

素晴らしい発想というか意見でありましたので
地域の皆さんにも是非知っていただければと思い、ブログに書かせていただきました。




最後にこの研修会で貴重な経験をさせていただきました。

講師先生より誰かに研修会時に放射能防護スーツを着て前に出て頂きたいと要望があり…
復興祈願祭並びに研修会
着用させていただきました。


本来は、マスクもして袖口等にガムテープを巻いて完全に遮断をするようです。
生地自体は薄く凄く軽いのですが、全く風が通りませんのでとにかく暑く…

実際に着用してみて改めて身が引き締まる思いといいますか胸が痛くなりました。
こういった防護スーツを着用しなければ
自分達の故郷にも帰れない方々が現実にいるという事。
同じ日本に住んでいるならこの現実を忘れてはいけないと改めて感じました。

いつか普通に故郷で生活が出来る日が来る事を心から願うばかりです。


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Posted by 須賀神社 at 15:38 │神道青年会